説明
■自動点訳システム 点訳ちゃん とは
自動点訳システム 点訳ちゃん は、原文テキストファイル(かな漢字混じりの日本語のテキストファイル)を読み込んで、自動的に点訳して点字ファイルを作成するソフトウェアです。
本ソフトウェアで、原文テキストファイルを読み込むと、自動で点訳処理を行います。点訳結果を画面で確認することができます。自動点訳結果を確認しながら、訂正や修正(校正作業)を行うことができます。校正作業が終わったら、点字編集システムで読み込めるBESファイル、BESXファイルを作成することができますので、点字編集システムで校正作業を続けることができます。
原文テキストの読み込みは、UTF-8(Unicode)にも対応していますので、いわゆる「環境依存文字」が含まれていても、そのまま読み込むことができます。また、原文テキスト中に、ルビ情報や注釈情報などを事前に追加しておくことで、より正しい点訳ができます。特殊な文字にルビを振って点訳することもできます。
■ご購入について
ダウンロード版のみの販売です。
次の3つの手続きを、お客様ご自身で行っていただく製品です。
- ダウンロードとインストール
- ライセンスの購入(インターネットで購入)(銀行振り込み、クレジット決済)
- ライセンスの登録
※インストール後14日間は、「お試し版」としてご利用いただけます。
■ダウンロード
■概要
- 原文となるテキストファイル(原文テキストと呼びます)を用意します。
- 原文テキストは、そのままでも構いませんが、ルビ情報や注釈情報などを事前に追加しておくことで、より正しい点字文書を作成することができます。
- UTF-8(unicode)に対応していますので環境依存文字が含まれていても、そのまま読み込むことができます。また一般的な異体字(高/髙/喬など)について自動で認識して点訳します。ただし、絵文字等は現在のところ未対応ですが、事前または点訳校正中にルビ情報を追加したり、辞書登録等を行えば点訳することができます。
- つぎに、自動点訳システム 点訳ちゃん に、原文テキストを読み込みます。段落ごとに点訳結果を確認しながら進める「逐次点訳」と全体を一括して点訳する「一括点訳」を選択できます。
- 点訳が終わったら、まずは一旦、自動点訳システム専用のファイルである 「best(ベス・ティ)ファイル」として保存します。
- この点訳ファイル「best(ベス・ティ)ファイル」は、原文テキスト情報、点訳情報(分かち書き情報)、点字文書情報が1つにまとまった専用ファイルになっています。
- この点訳ファイル「best(ベス・ティ)ファイル」は、点訳作業や校正作業をしているとき、いつでも保存できますので、自分のペースで作業を進めることができます。
- 点訳が終わったら、点訳ファイル(best)から、点字ファイル(BES/BESX)を作成できます。 また、原文テキストを取り出すこともできます。
- 点字ファイル作成後、点字編集システムで開き、校正作業を改めて行うことができます。
- 本ソフトウェアで自動点訳した点訳結果には、間違った点訳結果が含まれる場合があります。本ソフトウェアの点訳作業中および、点字ファイル(BES/BESX)作成後、必ず確認の修正(校正作業)を行ってください。
■動作環境
対応OS |
Windows 10 / 11(いずれも日本語版) |
CPU/メモリ |
上記OSの推奨システム要件に準拠 |
HDD空き容量 |
インストール時に300MBの空き容量 |
入力ファイル形式 |
テキストファイル形式(.txt)(対応文字コード:Shift-JIS/UTF-8/JIS/EUC) |
出力ファイル形式 |
best(ベス・ティ形式:自動点訳システム専用形式) |
インターネット接続 |
ライセンス番号登録時に必要 |
■音声読み上げでの利用について
本ソフトウェアは、Windowsの標準の部品を利用していますが、音声読み上げの操作では非常に煩雑な作業を伴う場合があります。あらかじめご了承ください。例えば、点訳エラー発生時にエラーの部分を音声読み上げで特定するには、該当する段落の先頭から読み上げて位置を特定しなければなりません。
読み上げソフトによっては、Unicodeの特殊な文字や記号等は読み上げることができず、エラーの確認が困難になる場合があります。
エラー内容はダイアログ画面で表示しますが、ダイアログ画面を閉じると再度表示することはできません。OKボタンを押す前に表示している説明を十分に確認してください。
点訳後に確認と修正(校正作業)を行う場合、「原文」と「分かち書き」のカーソル位置は、おおよそ該当の単語や文節に対応するようになっていますが、文脈や文字列の並びによっては位置がずれる場合があります。「原文」「分かち書き」「文節候補一覧」を移動しながら校正作業を行う場合は、カーソル位置が目的の単語や文節であることを、その都度確認してください。