トップ画像:Chromebookのアクセシビリティ機能

Chromebook(クロームブック)をご存じでしょうか?

WindowsでもMacでもない、ブラウザのGoogle Chromeをベースにつくられた「Chrome OS」を搭載したラップトップコンピュータです。
設定の容易さ、起動の早さ、セキュリティの高さ、などが特徴で、キーボードに「検索キー」があるのがいかにもGoogleって感じ。

Web検索、SNS、メール、オンラインショッピング、YouTubeやNETFLIXなどで動画を見る、といった用途であれば、コスパが高く使いやすいコンピュータです。
すでにGメールやGoogle Driveを使っている人は、すんなり導入できるのではないでしょうか。

日本でも少しずつ広まっていて、小中学校への導入も増えているようです。
テクノツールにも問い合わせが増えてきたので、いまさらですが、検証用にChromebookを購入してセットアップしてみました。

疑問その1:代替マウスは動くのか?

動きます。

Chrome OSはWindowsやMacと同じくUSBマウス(Bluetoothマウスも)に対応しているので、ジョイスティックマウス、らくらくマウス、Zono、Optima Joystick / Trackballなどすべて動きます。

左右のクリックもそれぞれ認識しますが、Chrome OSはブラウザのように左クリックで大抵のことはできてしまいます。

ポインティングデバイス

 

疑問その2:スイッチインターフェースは動くのか?

動くか動かないかでいうと、動きます。

一般的にスイッチインターフェース(スイッチコネクタ)は、スイッチの入力をキーボードやマウス、ゲームパッドの動きに変換しています。

なんでもワイヤレスならBluetoothで、USB SwitchならUSBで接続して、Spaceキー、Enterキー、左クリックなどを送信できます。

でも…

残念ながらできることがあまりありません

Chrome OSにはAndroidの「スイッチアクセス」のような機能がなく、TabやEnterである程度の操作はできますが、実用には堪えないと思います。

 

疑問その3:アクセシビリティ機能はあるのか?

あります。
スイッチアクセスはありませんが、いくつかのユーザー補助機能を搭載しています(一部抜粋)。

キーボード系

 スティッキー キー 複数のキーを同時に押さなくても、順番に押せばショートカットキーを実行できる。
画面キーボード 画面上にキーボードが表示されて、ポインティングデバイスで選択すれば入力できる。かな入力はない。
音声入力 しゃべって入力できる。要インターネット接続。
キーボードフォーカスの強調 選択した項目が目立つように表示される。

 

マウス系

自動クリック  一定時間カーソルを止めるとクリック。クリックまでの時間や、位置ぶれの補正などを設定できる。
カーソルを大きく表示 マウスカーソルを大きく表示させられる。
移動時の強調表示 移動中にマウスカーソルが赤い円で目立つように表示される。
カーソルの速度 カーソルが動く速さを5段階で変えられる。

 

読み上げ

 Chrome Vox Chrome OSの音声フィードバック機能。
選択して読み上げ 選択したコンテンツを読み上げる。

 

表示

ハイコントラストモード  ハイコントラスト表示になる。
拡大鏡 全画面、または部分的に拡大表示する。

 

Chromebookのユーザー補助機能の画面

 

Chromebookはマウス操作がオススメ

Chromebookはある程度のユーザー補助機能を搭載していますが、Windowsのようにオペナビやクリックアシスト等のアプリをインストールできるわけでもなく、iPadのスイッチコントロールのような機能もありません。

テクノツール商品のユーザー層であれば、代替マウス(ポインティングデバイス)での操作が一番ハマると思います。

逆に言うと、もしマウス操作ができるなら、そしてWeb検索やSNS、動画視聴、メールなどライトな用途であれば、Chromebookで十分かもしれません。

家電量販店でWindowsやApple製品と比較してみてください。

Chromebookのヘルプページでもユーザー補助機能が紹介されています。

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